Try IT(トライイット)
4.4
スクリーンショット
長所と短所
長所
- 映像授業を無料で視聴でき、学習を始めるハードルが低い
- 中学生・高校生向けの主要教科を幅広くカバーしている
- 授業動画が短めで、通学中や休憩時間にも取り組みやすい
- 確認問題で理解度をチェックしながら学習を進められる
- 苦手単元を自分のペースで繰り返し学べる
短所
- 講師や授業スタイルとの相性によって、理解しやすさに差が出る
- 無料で利用できる範囲や機能には制限がある場合がある
- 高度な応用問題や難関校対策には物足りないことがある
- 質問対応や個別指導を重視する人には向いていない
- 通信環境によっては動画の読み込みや再生が不安定になる
中学・高校の勉強を、教科書や問題集だけでなく映像で補いたい人にとって、Try IT(トライイット)はかなり試しやすい教育アプリです。私が使って感じた一番の魅力は、分からない単元に戻るまでの心理的なハードルが低いことでした。机に向かって問題集を開くほどではないけれど、授業で引っかかった部分を少し確認したい。そんな場面で、スマートフォンから学習の入口を作れます。
このアプリは、Trygroup Inc.が提供する中学版・高校版の映像学習サービスです。無料で使えるため、最初から教材費を大きくかけずに試せるのも助かります。教育カテゴリーのアプリとしては、評価が4.4で、利用者の規模も10万回を超えるインストールに達しています。対象年齢は3歳以上と表示されていますが、内容を考えると中心になるのは中学生と高校生、そして学び直しをしたい大人でしょう。
映像授業を使うときに感じる、通信環境との関係
授業を始めるまでの早さが強みになる
映像授業の良さは、分からない箇所を見つけた瞬間に学習へ移りやすい点です。紙の参考書なら、索引を探し、説明を読み、例題を追うという手順が必要になります。Try ITでは、まず講義を見て先生の説明の流れをつかみ、その後で教科書やノートに戻るという使い方がしやすいと感じました。
ただし、映像を中心にしたサービスなので、通信状態は体験を左右します。自宅の安定した回線で見ると、授業に集中しやすく、画面を止めながらノートを取る流れも作りやすいです。一方、移動中や人の多い場所では、再生の待ち時間や画質の変化が気になり、短い学習時間が途切れてしまうことがあります。
ここで大事なのは、アプリを開けることと、映像を快適に学べることは同じではないという点です。通信が不安定になりやすい場所で使うなら、授業を丸ごと進めようとせず、まず短い確認に絞るほうが現実的です。私は、外出先では単元を探して内容を確認し、自宅に戻ってから腰を据えて視聴する使い分けが合っていました。
スマートフォン学習ならではの便利さと限界
スマートフォンで見るメリットは、学習場所を固定しなくてよいことです。たとえば、部活動から帰宅したあと、夕食までの少し空いた時間に数学の苦手な単元を確認できます。机の上に教材を広げる準備がいらないので、「今日は勉強を始める気力がない」という日でも、映像を一本見るところから再開しやすいです。
一方で、スマートフォンの画面はノートと映像を同時に扱うには小さく感じることがあります。講師の説明を見ながら式を書き写す場合、映像を止めてノートへ移り、また再生する操作が増えます。タブレットや大きめの画面を使えるなら、板書を確認しやすく、目の移動も少なくなります。
私がおすすめしたいのは、スマートフォンを「授業そのもの」だけでなく「学習のきっかけ」として使う方法です。通学前に今日見る単元を決め、帰宅後にノートを開いて映像を再生する。こうすると、通信環境の良い場所で集中しやすくなり、スマートフォンを触ったまま別のアプリへ流れてしまうリスクも減らせます。
日常の具体的な使い方
例えば、英語の授業で文法の説明がうまく理解できなかった日を考えてみます。帰宅後すぐに長時間勉強するのではなく、まず該当する映像を見て、先生の説明で全体像をつかみます。そのあと学校のノートを開き、分からなかった例文を一つだけ書き直します。最後に、翌日もう一度説明できそうかを自分で確認する。この三段階なら、映像を見るだけで終わる学習になりにくいです。
通信が安定していれば、授業の途中で止めて考える時間も取りやすくなります。私は、説明を流し見するより、重要な式や語句が出たところで一時停止し、自分の言葉をノートに一行だけ残すほうが効果を感じました。映像学習は受け身になりやすいため、短い書く作業を意識的に挟むのがポイントです。
再生がうまくいかないときの立て直し方
映像が止まったり、読み込みに時間がかかったりすると、せっかく作った学習の流れが崩れます。こうしたときは、同じ場所で何度も再生を試すより、いったん通信状態を確認し、場所を変えてから再開するほうが効率的です。急いでいるときほど、再生の待ち時間だけで集中力を失いやすいからです。
私は、学習前に見る単元を一つに絞っておくと、再接続後の復帰が楽になると感じました。何本も順番に見ようとすると、どこまで進んだか分からなくなりやすく、通信トラブルの影響も大きくなります。まず一つの疑問を解決する、と決めておけば、途中で中断しても再開地点を把握しやすいです。
また、映像が見られない時間を完全な空白にしない工夫もできます。教科書の該当ページを読み、分からない語句に印を付けておけば、通信が戻ったときに確認したい点が明確になります。アプリだけに学習を任せるのではなく、紙の教材を待ち時間の受け皿にすることで、接続トラブルによる中断を小さくできます。
通信量を意識した使い方
映像授業は、文章中心の学習より通信を使いやすい形式です。そのため、モバイル回線で長く見続ける使い方は、契約している通信環境によって負担になり得ます。私は、外出先では単元選びや短い確認にとどめ、まとまった視聴は自宅などの安定した回線で行うのが安心だと思います。
特に、同じ授業を理解するまで何度も見返すタイプの人は、視聴時間が自然に伸びます。苦手分野を克服するには繰り返しが有効ですが、その分だけ通信環境への配慮が必要です。見る前に「今日はこの説明だけ」と範囲を決め、ノートに疑問点を書いてから再生すれば、漫然と映像を流し続けることを防げます。
家庭内でも、家族が同じ回線で動画を見ている時間帯は再生が不安定になることがあります。勉強の予定を立てるときは、単に空き時間だけでなく、落ち着いて映像を見られる時間かどうかも考えるとよいでしょう。これはアプリの内容とは別の話に見えますが、映像学習では学習成果に直結する実用的な要素です。
紙の教材や他の勉強法との違い
紙の参考書と比べると、Try ITは説明の順序を耳と目で追える点が便利です。図や式の変化を見ながら理解したい人、文章だけでは先生の話し方を想像しにくい人には向いています。授業を受け直す感覚で学べるので、最初の理解を作る段階では、問題集だけより入りやすいでしょう。
反対に、すでに内容を理解していて演習量を増やしたい人には、映像だけでは物足りない場合があります。問題を解く時間、間違いを分類する時間、覚えたことを思い出す時間は、別に用意したほうが学力につながります。私は、Try ITを問題集の代わりではなく、問題集へ進むための説明役として使うのが最も相性がよいと考えています。
塾と比べると、自分の都合で見直せる自由さがあります。授業時間に合わせる必要がなく、苦手な部分だけ戻れるのは大きな利点です。ただ、分からないまま止まってしまったときに、その場で質問して説明を変えてもらうことはできません。自分で疑問点を言葉にし、必要なら学校の先生や周囲の人へ質問する姿勢が必要です。
どんな人に向き、どんな人には別の方法がよいか
このアプリは、学校の授業を一度で理解しきれない人、欠席や苦手単元を自分のペースで補いたい人、塾へ通う前に映像授業を試したい人に向いています。無料で始められるため、家庭で学習方法を探している場合にも候補にしやすいです。開発元がTrygroup Inc.であることも、学習サービスとして確認しやすい要素でしょう。
逆に、先生との対話がないと勉強を続けにくい人、演習問題の採点や学習計画まで一つの場所で管理したい人には、個別指導や別の学習サービスのほうが合うことがあります。また、通信環境が限られていて映像を安定して見られない人は、紙の教材を中心にし、必要なときだけアプリを使うほうがストレスを抑えられます。
年齢表示は3歳以上ですが、実際に活用しやすいのは中学・高校の学習内容を必要とする利用者です。小さな子どもの知育アプリを探している家庭向けというより、学校の勉強を映像で補いたい人向けと考えたほうが、期待とのずれがありません。
バージョンと使い始める前の確認
現在のバージョンは4.8.3で、対応する最低OSは7.0です。比較的古い端末を使っている場合でも、まずOS条件を確認してから導入すると安心です。映像学習では、アプリが起動するかだけでなく、再生中に端末が安定して動くかも重要なので、最初は短い時間で試すのがおすすめです。
初回は、いきなり苦手科目を何時間も進めるのではなく、見たい単元を一つ選び、音声の聞き取りや画面の見やすさを確認してください。スマートフォンの向き、イヤホンの有無、ノートを置く場所まで決めておくと、次回から始めるまでの手間が減ります。こうした小さな準備が、映像学習を習慣に変える助けになります。
私の結論
Try IT(トライイット)は、無料で始められる中学・高校向けの映像学習アプリとして、苦手単元の理解を作る用途に強いと感じました。授業を見て終わりにせず、ノートへ要点を書き、問題集で確認する流れを組めば、紙の教材を補う役割をしっかり果たします。特に、先生の説明を聞きながら理解したい人には試す価値があります。
ただし、映像を使う以上、通信環境と画面サイズは使い心地に影響します。外出先で長時間見るより、安定した回線のある場所で目的を決めて使うほうが満足しやすいでしょう。私なら、授業でつまずいた日の復習、テスト前の説明確認、問題集で間違えた単元の学び直しに使います。
「分からないから勉強を始められない」を、「まず説明を一つ見てみる」に変えたい人には、Try ITは現実的な選択肢です。一方で、質問対応や大量演習まで任せたいなら、塾や別の教材を組み合わせるべきです。通信の安定性を確保し、映像のあとに必ず手を動かす。この二つを守れるなら、日々の学習を立て直すための頼れる教育アプリになると思います。

























